2010年10月28日木曜日

カリフォルニア州鉄道博物館


はっきりいって鉄道にはそんなに興味がない私だが、一応有名だということと、時間が余っていたということもあり、鉄道博物館に行った。

平日の午前中だったのでオールドサクラメントには人があまりいない。しかし、鉄道博物館には子供たちがたくさんいた。学校か何かの行事でつれてきている風の団体以外でも子連ればかり。そうでない人はここでやっているツアーに参加しているようだが、そこまで時間がなかったのと途中参加になるので、自分ひとりでフラッと見ることにした。

意外だったのが、鉄道の線路を引くために中国人が活躍したということ。特に機械があるわけではないので手作業だったらしい。非常に大変だっただろう。

後は、それまで日が真ん中まで昇ればお昼としていた時間を鉄道の路線が延びると不便が生じて、今のタイムゾーンを設定したとの説明も興味深かった。

その後大きな車両が展示されているのをみた。いくつかは実際に中に入ってみることができる。郵便を運ぶ車両、食堂車などに入ってみると、オリエント急行で旅したいと昔思っていた記憶がよみがえってきた。豪華列車での旅。うーん。憧れる。

こんな感じで鉄っちゃんでなくても普通に楽しめる博物館なので、敬遠せずオールドサクラメントに来た際には訪れてみていただきたい。

何でもオープンなアメリカ

今回の出張でState Treasure Officeと州議会のOfficeを訪問したのだが、ともかくなんでもオープンなアメリカ。Treasure Officeでは金庫を見せてくれた。債券等の大金と亡くなった人で相続人が分からない資産のうち貴重なものをここで管理しているらしい。さすがに管理は厳重。人はあまりいないのだが、入り口の女の人が開けてくれないと金庫につながる部屋には入れない。2重ドアで片方が閉まらないともう一方が開かないのは大使館と同じシステム。ドアを通る人はもちろんカメラに録画されているが、金庫に通じる部屋で働いている人も録画されているとのこと。なんだか落ち着いて働けなさそう。

金庫に入るためには2人の人がロックを解除しなければならず、業務時間が終わると次の日の朝まで開かないようにタイマーでセットするらしい。金庫の扉は一応2つ。金庫内には入れるが、さすがに各通路には入れなかった。

別に私が特別に入れたわけではなく、子供たちなど普通にツアーを受け付けているよう。ただ、事前の登録が必要だし、IDの提示も求めているらしい。すぐ斜め前にあった金庫をこの建物に移す際には物凄い警戒態勢だったと教えてくれて当時の写真もあったが、なのにこうやって見せてくれるっていうのは凄い・・・。それだけ地震があるのだろうか。でも入り口の女の人も普通の女の人だし、案内してくれた人も別に普通のおじいちゃんとおじさん。こんな人達だけで建物の入り口に警備の人もいないってどういうことなのだろう???

州議会ももちろんオープンでこちらは博物館にもなっていてボランティアの人が解説してくれるらしい。さすがに今はセキュリティチェックを受けてから中に入るのだが、ここ数年のことらしい。トラックが突っ込んできた後からとのこと。ロカンダがあって、その左右奥の各階にはトイレがあるらしく、簡単にここを爆破できるのになんでセキュリティーチェックがなかったのかびっくりだと案内してくれた人も言っていた。

アメリカって本当に不思議な国だなとつくづく思った。

サクラメントでミュージカル”Suds"

泊まったホテルは知事公邸の目の前。仕事が終わって覗いて見ると、ちょうどあと10分で次のツアーが開始とのことで早速チケットを購入。1時間おきだったのでラッキーだった。中を見るにはツアーに参加しなければいけないのは、アメリカでは当たり前のことなようだ。

こんな時期のしかも平日なので1人だったらどうしようかと思ったが(何しろ質問を求めてくる人が多いので)、母娘の人が先に来て待っていたのでちょっとほっとした。

ツアーが始まるとすぐに、娘さんから無料チケットがあるのでナイトショーを見ないかといわれ、行くことに。全く知らない私にチケットをくれるってなんだか不思議。ガイドさんにも1月までならいつでもOKだから見たかったら言ってねといっていたが、この人はいったい何者???

ちょっと心配しつつ彼女に言われたとおりwill callでチケットをピックアップしたいんだけれどというと、名前も聞かずにくれた。まあ変な名前だから私を見てすぐ分かったのだろう。

席に向かうとお母さんが既にチーズとワインを堪能している。そして入り口で向かったパンフレットを見せて、ほら、随分写真と本人とが違うでしょう?といってくる。え???彼女は女優さんだったの???

実際に始まってみると、女優さんというか主役だった・・・。Sudsという4人しか出てこない60年代の音楽にあわせたミュージカルだったのだが、ツアーであったときは普通の女の子だったのに、舞台だと別人。

火曜だし満席ではなく、しかも年配の人が多かったので、盛り上がりに欠けてお母さんは不満だったようだが、私は大満足。とても面白いミュージカルだった。ぜひ機会があったら見ていただきたい!

行きは徒歩で来たのだが、サクラメントでは人が殆ど歩いていないので、お母さんが送って言ってくれるといってくれた。カクテルもご馳走になっていたし、至れり尽くせりの待遇で申し訳なかったがお言葉に甘えることに。

終わって出てくる娘さんを待っていると、出てきたお嬢さんはやはりツアーの時の人と同じ。女優さんって絶対気づかない。駐車場で俳優さんとも出会ったが、こちらも至って普通。きっとNYにいるときにはたくさんの舞台役者さんとすれ違っているに違いないと思ってしまった。

Amtrakでサクラメント

サクラメントは5月に他の人と出張で来たことがあったのだが、今回は一人で調査のため来ている。

サンフランシスコにいる韓国人の友達と一緒にヨセミテに行ったので、その後サンフランシスコからAmtrakでサクラメントまで行くことにした。はじめはグレイハウンドが便利かと思ったのだが、ホテルがPowell駅からすぐそばで、駅の上にあるNordstorm等が入っているショッピングセンター出てすぐのところにEmeryville駅まで連れて行ってくれるバスのバス停があったので、Amtrakの方が便利だったのだ。

事前にウェブでチケットを購入しようとしたら直前なので不可とのこと。問い合わせの電話にかけると自動音声ガイドでチケットが買えるようだが自動音声認識システムをとっており、発音の悪い私は時間がかかるし思うとおりにいかない。出発時間だけ確かめておけば、思っていた列車に乗れなくても1時間に1本も出ていれば何とかなるだろうと思って直接バス停に向かった。

バス停には他にもAmtrakに乗る人がいて、これでいいのよね?と聞かれてそう思うと答えて待っているとほぼ時間通りに小さなバスが到着した。こちらはスーツケースを持っているので、これを持ち込めるか聞くとOKとのこと。一番前に座っている人がここにおいていいわよといってくれたので、そこにスーツケースをおいて奥の席に座った。特にチケットを見せるようにも言われず、ちょっと拍子抜け。私の前にいた人はIDを出していたが、別によいと言われていた。

駅に着くとカウンターでサクラメント行きのチケットが欲しいというと、どこから来たのか聞かれてバスに乗ってきたというとなんだか違う地名を言っていた気がしたが良く分からないのでイエスと答えて何とかチケットを購入(改修だかのため、一部の区間ストップしていてそこからの客と思われた模様)。スーツケースがあるといったが、持ち込んでいいと言われた。すぐに出発するので電車に乗るように言われてガラガラスーツケースを引きずって何とか乗り込む。

DCのユニオン駅ではホームがたくさんあるのでホームに行く前にチケットをチェックされるのだがここにはそんなものはなく、適当に乗車。でもどの車両も外から見る限り席数が少なく、どの車両が乗ってはいけないクラスの車両が分からず一番奥まで行ってしまった。こんなにゆったりした車両でいいのかという感じ。路線によって随分違うものだ。2階席もあったのだが、スーツケースをしっかり固定できているかどうかも不安だったので1階席に座った。きっと2階席はもう少したくさん席があるのだろう。

何駅か過ぎたところでようやく車掌がチケットを確認しに来て、降りる手前で次の駅であと30分だよと教えてくれた。が、思っていた時間より随分早い。どうも電車が遅れていて思っていた電車の1本前に乗れていたようだ。

途中の駅には何もなさそうで、駅からタクシーが捕まえられるか心配していたのだが、さすが州都サクラメント。タクシーの運ちゃんが待機していてすぐに声をかけてきた。ちなみに、ホテルまでチップ含め10ドル渡して十分間に合う料金であった。

なんだかちゃんとつけるのかなーと心配していたのが馬鹿みたいに簡単に到着できて取りあえず良かった。

2010年10月20日水曜日

COMCAST

またもやComcast。今日の午後からテレビが映らず、夜になっても解消しないので問い合わせて、信号を何度か送ってもらったが結局だめ。ボックスを交換しないとだめらしい。お店はどこにあるのか分からないし、車も運転しないのでといったら来てくれるらしいが金曜になるとのこと。

3月に来たばかりでそんな年代物のボックスでもないはずなのに何で???電話でなくチャットで問い合わせられるのは楽だし、番号を言えば状況が分かるのも凄いと思うけれど、そんなのはいいから、ちゃんとした本来のサービスを提供しろって感じ。何だかアメリカはずれている気がしてならない。

2010年10月15日金曜日

印刷局

夏の間はチケットを貰わないと見れないらしい印刷局。でも10月からは特に必要ないということだったので、せっかくだし行くことにした。こんな時期でしかも平日にも関わらず意外に人がいる。9:15過ぎに着いたのだが、中に入れたのは9:30。そこでチケットをもらいセキュリティチェックを受ける。

これからツアーが開始かと思いきや、前に入った人は9:45だったが、私は遅かったようで10:00となった。それにしても、中に入れるのは30分毎か何かなのだろうか?少し不思議。今日はまだしも寒い時は辛い気がする。やはりこの時期に来て正解かも?

初めにビデオを見て、アメリカドルの印刷はDCとテキサスの2か所でしかやっていないことを知ってびっくり。確か日本は造幣局って地方各地にあったはず。アメリカは広いのに2か所だけ???セキュリティ上はその方が良いのだろうけれど、結構大変?

ビデオを見た後はガイドの人が3か所の見学スポットで解説してくれた。さすがにここは写真撮影禁止。上からガラス越しに見学するのだが、中に入って見学している人もいてじっと見てみると胸に「VIP TOUR」というシールを貼っていた。そういえば、議員さんの紹介だと・・・という解説をHPでみたような。選挙前のこの時期なら皆頼んでいれてもらえばいいのに。それともここで見ている人は私と同様外国人なのだろうか・・・。

見学が終わるとギフトショップがあるが、ここはツアー参加者でなくても裏から入れるようだ。失敗したドルはお土産物になるとガイドさんが言っていたが、裁断された屑を袋詰めしたお土産も売っていた。ショップ自体はそれほど大きくないが、みているだけで結構楽しかった。

2010年10月12日火曜日

アメリカ人の美術鑑賞(ボストン美術館)


ボストン旅行の目的の1つであるボストン美術館。地下鉄といっても地上を走っているので美術館を過ぎてすぐ駅につくため電車にさえ乗れれば分かりやすい。

たまたまコロンブスデーは入場無料とのことで、普段20ドルする入場料を払わずに済んだ。でも、入るのに無料と書かれたチケットをブースで貰わなければならない。並ばなければならず面倒だが、シカゴでも無料の時間帯にいったら同様にチケットブースに行く必要があった。ただシカゴの場合はメルアドを登録させられたが、こちらはどこからきたの?との質問に答えて終了。

並んだとはいえ、朝イチだったし、中が広いのでゴミゴミはしていない。順番に鑑賞していると、ボストン美術館の名画の一つらしいゴーギャンの「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」を発見。思いのほか大きい。でも皆足を止めてみたりはしていない。

そしてゴッホ。さすがにここでは見ている人がいる。1人だけとはいえ、ちょっとほっとした。

そのうちミレーの「種まく人」を発見したが、ここでは誰もちらりともみず過ぎ去っていく。

さすがにルノワールでは足を止めて皆見ている。そして、モネの「ラ・ジャポネーズ」。華やかでインパクトがあるので人気なようだ。

名画とかそういうものにこだわらないからなのだろうか。イマイチこの人達がこんなにたくさん芸術作品を保有していて宝の持ち腐れになっていないのかと心配になってしまった。

ボストン美術館には岡倉天心にちなんだ「天心園」という小さな日本庭園もあるのだが、ここではなんと、庭園内の石の橋(?)に腰かけている若者たちが。石庭なのに・・・。この人達に石庭を理解しろというのが無理なのだろうか・・・。

ちなみに、ボストン美術館全体の評価としては、個性がなく規模でメトロポリタン美術館に負けており、今一つといったところ。展示の仕方を工夫する必要があるのではないか。シカゴ美術館はゆったりと見れるしとてもお洒落であったのだが。良い作品を保有しているだけにちょっと残念。ちなみに、エジプトの美術品はエジプトにいったり他の美術館に行っている私的にはかなりイマイチだった。

ボストン事情 vs ワシントンDC

急遽、また旅行にいきたい病が発症し、ボストンのチケットを前日にとって1泊2日の旅行に行ってきた。ワシントンDCから飛行機で1時間30分程度である。

しかし、直前だったのでダレス空港まで行かなければならず。しかもメトロはこの3連休一区間不通となっているため、メトロで空港行きバス停のあるロスリンまでは行けない。

しかたがないので、最寄駅からフォギーボトムまでバスでいき、そこから1駅メトロに乗ってロスリンまで行った。帰りも同じコースである。何せ休みだからか時間帯のせいなのか、空港行きのバスが1時間に1本しかでていないので、乗り遅れないかハラハラものだった。

その点ボストンは素晴らしい。空港のターミナルを回る無料のシャトルバスに乗ってメトロの駅まで行ってくれる。あまりの近さに他のターミナルに着いたのかと思い、でも皆が降りるので運転手さんに聞くとここだよとのことだった。アナウンスも確かにしていたのだが、違う駅かと思う近さなのである。

私の宿泊したホテルはダウンタウンのステート駅のすぐ近くだったのだが、空港最寄駅からはなんと3駅!ボストン、素晴らしい。

しかも、ワシントンDCと違って、メトロの車内にちゃんと電光掲示板で次の駅を確認できるようになっていて、ちゃんと機能しているし、アナウンスもテープなのでクリアで分かりやすいのであった。

唯一分かりにくかったのがパークストリート駅。グリーンラインの行き先は4つにわかれているのだが、ホームの前と後ろで行く方向が違うのだ。

でも、フリーダムトレイルは道に赤い印があって分かりやすいし、観光センターも便利な場所にある。そもそも近いので歩いて回れるし、3連休のせいもあるのか、トレイル付近ではトレイルに沿って歩いている人ばかりで地元の人はいなそうだった。

ホテルの近くはオフィス街なのか人が殆どいなくて夜歩くのはさすがに女性一人だし避けるようにはしたが、基本は安全そうだった。

ワシントンDCは観光客も多い場所なはずなのに3日間もメトロを止めてしまうし(シャトルバスはでていても初めての人にはね!)、着いたばかりのころガイドブックに出ている観光センターに行こうとしたらなくなったとビルの警備の人にあっさり言われて結局未だによくわからないままだし(きっと分かりやすいところにあると信じたい!)、ボストンに完璧負けている気がした。もう少し頑張ってほしいものである。

2010年10月1日金曜日

シカゴ


アメリカでどこがお勧め?とアメリカ人女性のアーティストに聞いたとき、シカゴを勧められた。その時はイマイチピンとこなかったが、DCから飛行機で2時間で行けるので、せっかくだしと出かけてきた。

シカゴ、ホテル代が高い・・・。でも何とか2泊3日の予定を立てた。

着くや否や、凄く素敵で超感動。私のツボにハマっている。ニューヨークのようにゴミゴミしていないし、街を歩いているだけでわくわくする。

今回はネイビーピアまでいって、建築水上ツアーに参加。とても気候が良く景色は素晴らしく、大満足。その後シカゴ建築財団の高層ビルを回るツアーに参加した。この日は5:30からスタートし、ツアー終了時にはお酒が一杯付いてくる。参加していた人達は建築好きな人ばかり。お酒を飲みながら話が聞けて楽しかった。

次の日はシカゴ科学産業博物館へ。これがなかなかお洒落で良い!期待以上だった。時間があまりなかったのが悔やまれる。胎児の成長、人体の標本などラスベガスでは気持ち悪くなってしまった展示もここでは見慣れたせいなのか、意外に大丈夫であった。ひよこの孵化が見れたり、竜巻を体験できるコーナー、年取った自分はこうなるのよという画像も見れたり、巨大で当時の最先端の技術を駆使したドイツのUボートがあったり、スペースセンターがあったりと盛り沢山の博物館だった。

その後ダウンタウン行きのバスを待てども来ず、結局何本も見逃した#55のバスに乗ってグリーンラインの駅へ行き、オーク・パークへ向かった。それにしてもバスにしろグリーンラインにしろ黒人の人ばかり。住んでいる地域がはっきりしているということなのだろうか。


オークパークに着いた時間が遅かったため、フランク・ロイドの家の中の見学ツアーだけにしか参加できず。おばあちゃんが一生懸命説明してくれた。それにしてもフランク・ロイド、凄く好み。こんな家に住みたい~という感じだった。ホテルに戻ってから知ったのだがロビー邸は科学産業博物館の比較的近くにあったらしい。見れなかったのが悔やまれる。

この日は5時から8時までシカゴ美術館が無料だというので、5時過ぎには行列。諦めてウィリスタワーに向かうも入口が分からず断念。6時過ぎにシカゴ美術館に戻ると列はなくあっさり入れた。中が異様に広いため中に入ると人がいっぱいで見れないということはない。さすがアメリカ。

3日目はミレニアムパークとウィリスタワー、ユニオンステーションを見て川沿いを歩き終了。

ルート66の初めと終わりの看板の写真も取れたし、満足ではあるが、行けなかったところが多く、再度期待と強く思ったシカゴであった。でも冬のシカゴは本当に凍るらしいので、来るなら夏かな・・・